映画「六弄咖啡館」を観た

あらやだ備忘録なのに全然メモってない。Twitterでちょこちょこ残すようにしたらこっちはもうちょっと長文残さないとという気になり遠ざかっていた。サーバー代払い続けてるからたまには活用しておかないと。ということで7月末の渡台時に現地で観た1本「六弄咖啡館」について記録。台湾の人気作家・藤井樹氏 (日本名なのであら、と思うも日本映画「ラブレター」の役名からとったペンネームとのこと。本名は吳子雲)が自身の小説を自らメガホンをとって映画化したという作品。

(あらすじ)
深夜、雨の中一人泣く女性(張榕容)をカフェ「六弄咖啡館」に招き入れた老闆(戴立忍) 。遠距離恋愛に悩む彼女に昔語りを始める。
1996年。高校生の小綠(董子健)は親友の柏智(林柏宏)とつるんで悪ふざけする劣等生。同じクラスの優等生・心蕊(顏卓靈)に片想い。大学受験前に想いが通じるものの進学先は別々に。高雄から台北の彼女の元に通い続ける小綠だったが…。

(感想など)
三岸の若手俳優(台湾の林柏宏・香港の顏卓靈・中国の董子健)が共演ということだが思いっきり台湾ローカルのお話。 宣伝写真はポップだし、携帯電話もない時代に遠距離恋愛のカップルがどーたらこーたらする他愛ない話だと思って気楽に観ていたが、後半の想定外な展開にぼろぼろ泣いてしまった。最後はまじかよー、老闆!という。自分的には原作も何もほとんど知らずに観て正解だったと思う。

主演の董子健は何にも考えてないようで実はナイーブ、という小綠の役柄がこのうえなくはまる。が、昨秋のTIFFで上映された「少年バビロン」「少年班」で同世代の大陸の若者を演じてるのを観たときのイメージもあって台湾っ子役に対する違和感は否めず。そして彼も林柏宏くんもそそられる要素がないのは残念(好みの問題)。

ヒロインの顏卓靈は有村■純嬢みたいな印象。その友人役が歐陽~とあったので、去年「破風」で見たときよりえらい成長早いなーと思っていたら娜娜ではなく妮妮でお姉さんのほうだった。

なお中国でもほぼ同時期公開だったものの老闆役・戴立忍さんの独立派問題が起こり、あちらでは出演シーンが全カットになったとか。物語のメインは90年代だが、現代の老闆もいないと作品としての成立度合いがだいぶ違うのに。余韻が残らないよなあ。
一方、老闆がいなくなった代わりに台湾上映版ではカットされた小綠の父親のシーンが見られるのだそう(文末の記事参照)。母子家庭という設定だったので登場しなくても不自然さはなかったけど、演じた那維勳さん(他作品だと終極一斑の断腸人とか)は台湾の人なのに、自国の上映でカットってそりゃそれで切ない。

電影【六弄咖啡館】At Cafe 6正式預告Official Trailer

(参考)
不止戴立忍的戲份遭刪 「六弄」這個人鏡頭也被剪光(2016/8/10 自由娯樂)
http://ent.ltn.com.tw/news/breakingnews/1791845

公式FB
https://www.facebook.com/atcafe6
以下、アジアンパラダイスさんより
中台合作映画夏の期待作『六弄咖啡館』、7月15日台湾で公開! 2016/4/16
http://asian.cocolog-nifty.com/paradise/2016/04/715-1ef1.html
台湾映画『六弄咖啡館』台北プレミア! 2016/7/14
http://asian.cocolog-nifty.com/paradise/2016/07/post-4d32.html
中国で最も注目される俳優、董子健(ドン・ズージエン)インタビュー in 台北 2016/7/23
http://asian.cocolog-nifty.com/paradise/2016/07/in-55f9.html
※董子健インタビューのPodcastは鑑賞後推奨

コメントの受付は終了しました